興味あること

毎日の生活の中で、興味津々の話を書いています。

お墓の引っ越しを体験|改葬許可証とは?そもそも改葬って何ですか?

墓

お墓の引越しのことを「改葬」といいます。

今、お墓の引っ越しが増えているそうです。

 

主人の実家は九州の田舎にあり、お寺さんのまわりは一面が田んぼです。

そこの檀家さんになって、70年以上になります。

私が結婚した時に、一度お寺さんに行きました。

 

それからウン十年・・・

義父がなくなり、義母が亡くなり、私の主人が長男ですので墓守というものが、私たちの肩にかかってきました。

田舎のお寺さんへ行くには、車で1時間以上かかります。

田舎には私たちの知り合いはいません。

たまたま、私たちの住んでいる地域のお寺さんに縁があり、田舎の納骨堂を引き払って、地域のお寺さんに引っ越しをすることになりました。

 

正確にはお墓ではなく、納骨堂を引っ越ししたんです。

亡くなった義母の意向もあり、いつでもお参りに行けるようにとの思いもありました。

けっこう、面倒くさかったですよ、お墓の引越しは。

 

お墓の引越しを体験

お参り

実際にお墓の引越しをしたのは、義母が亡くなってからです。

私たち夫婦の代になり、主人が墓を守る中心人物になりました。

 

結婚をしたころ、一度だけ行ったことのあるお寺さんへお参りに行き、住職さんに納骨堂を移転することを相談しました。

 

義母も高齢になってからは、ずっとお参りにも行っていませんでした。

家の近くのお寺にお世話になることになり、納骨堂を購入。(購入という表現でいいのかわかりません)

生前義母は、私はここに入ると、言っていました。

 

義母が亡くなる前に新しい納骨堂を準備しておいたので、義母の納骨はスムーズにできました。

ただ、田舎に置いてあるご先祖様たちをどうするのかという問題がありました。

義母は亡くなる前に、田舎の納骨堂はそのままにしておけばいいと言っていましたが、私たちにしてみれば、そういうわけにもいきません。

 

田舎のお寺の住職さんと話をして、閉眼供養をしていただきました。

お墓ではないので、墓石をどうするかといった問題はなかったので、助かりました。

墓石の移動だと、かなり高額な費用がかかるみたいですから。

納骨堂は、使いやすくてありがたかったです。

お墓の引っ越し費用は?

お墓 引っ越し いくら

実際にお骨を移動する費用は、うちの場合は数万円ですみました。

率直にお寺さんに聞いて、提示された金額を包みました。

田舎のことなので、決して高額ではありません。

お経をあげてもらって、終わりですから。

帰りは、お骨を車に乗せて帰りました。

 

以前の納骨堂へ支払う費用(相場)

 

埋葬証明書発行手数料:数百円~1500円/通

閉眼供養費用:3万~5万円

離檀料:3万~20万円

新しくお世話になる納骨堂に支払う費用(相場)

 

納骨費用:10万円~100万円

開眼供養料:3万~5万円

戒名料:30万~100万円

 

うちの場合は田舎でもあり、全部で数万円で済みました。

これは、お寺さんによって大きく違ってくると思われます。

まずは、お寺さんに相談してみましょう。

お墓の引っ越し方法・手続きとは? 

書類

改葬には遺骨だけを移す、遺骨と墓石を移す、骨壺などの中から分骨するといった、いくつかの方法があります。

遺骨を移す場合の手続き

  •  新しい墓地を確保したら菩提寺から改葬の承諾を得て、自治体に改装許可書を申請します。
  •  墓を改装するための魂抜きなどの閉眼供養を行って、遺骨を取り出してもらいます。
  •  新しい墓地で開眼供養を行い、納骨をします。

お墓の引越しの流れ

墓地を確保し、新しい墓を建てる

・墓地管理者に受け入れ証明書をしてもらう。

菩提寺に改装の承諾を得る

・自治体が発行する改葬許可申請書と埋葬証明書に署名押印をもらう。

自治体から改葬許可書を発行してもらう

・受け入れ証明書、改葬許可申請書、埋葬証明書を提出する。

遺骨を取り出す

・魂ぬきと言った閉眼供養などの宗教儀式を行う。
新しい墓に納骨開眼供養、納骨を行う。

・改葬許可書を墓地管理者に提出。

分骨の場合

分骨の場合は現在のお寺さんに、新しい墓地から発行してもらった、受け入れ証明書を提示して、分骨証明書を発行してもらう必要があります。

納骨のための開眼供養は行いますが、現在の墓地をなくすわけではないので閉眼供養は行ないません。

 

墓

埋葬証明書に署名押印してもらわなければ、改葬の申請ができません。

お寺さんにしてみれば大事な檀家を失うことになりますから、改葬は内心嫌がられていると思われます。

 

最近では、離檀料と言った、名目でお金を請求する寺もあるようです。

しかし、永大使用料や、管理料を支払っているのであれば、本来、遺骨を取り出したり更地に戻したりする費用以外は、支払う必要はありません。

 

遺骨と一緒に墓石を移す場合は、新しい墓石を建立するくらいの費用がかかるらしいです。

覚えておきましょう。

◆埋葬証明書(埋蔵証明書)とは?

改葬元の管理者から発行してもらう証明書です。

改葬元の墓地に間違いなく仏様が入っていることを証明してもらいます。

◆改葬許可申請書とは?

改葬手続きには、改葬元である市町村の許可が必要となります。

改葬許可申請書は改葬元の市区町村役場の窓口、もしくはホームページからダウンロードできます。

改葬許可申請書に必要事項を記入し、管理者から署名と捺印をもらいましょう。

提出先は改葬元の市町村です。

◆改葬許可証明書とは?

必要事項を記入した改葬許可申請書を改葬元の市町村役場に提出し受理されると、改葬許可証明書が発行されます。

◆改葬承諾書とは?

墓地の使用者と改葬の申請者が異なる場合があります。

この場合、墓地の使用者から改葬を承諾する「改葬承諾書」を発行してもらいましょう。

◆永代使用許可書(墓地使用許可証)

改葬先の墓地を代々使用できるという許可書です。

改葬先の管理者から発行してもらいます。

◆受入証明書

改葬先の墓地・霊園の管理者から発行してもらう証明書です。

お遺骨を間違いなく受け入れることを証明してもらいます。

まとめ

お墓の引越しはなかなか手間がかかってたいへんでした。

主人の田舎だし、どこの役所へ行けばいいのかもわからなかったので、住所を確認してから出向きました。

 

でも、古いお骨なのに、わざわざ市町村の役所に書類を提出しなければならないとは、予想外でした。

書類の提出そのものは簡単で、あっさりと受理されましたけどね。

 

おかげ様で、お寺さんが近いのでいつでもお参りすることができるようになり、よかったと思っています。