興味あること

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マンションの湿気対策を考える!1 階の湿気と臭いに負けて退散した体験

マンションの和室

出典:さくら事務所

 

私が初めてのマイホームを購入したのは30年以上も前になります。

当時はマンションブームで、雨後の筍ようにマンションが建っていました。

不動産さんも、建てれば儲かるからイケイケどんどん状態でした。

 

私のマンションの近くには、タレントの東尾理子さんが幼少期を過ごされたお家がありました。

 

買ったマンションは、確かに安かったのです。

マンションブームで乱立中でしたから、勢いで買ったのですが・・・

入居後すぐに、カビに悩まされ始めました。

マンションの湿気対策がひどい

カビの生えた壁

1階だし、新築後数年はカビが出やすいとの不動産屋さんの言葉に、仕方がないのかなと思いましたが、何となく納得がいきません。

同じマンションの5階に住む方に聞いてみたら、カビはまったくないと言われました。

 

5階に住む方がおっしゃるには、我が家に入るとかび臭い(くさい)んだそうです。

床の間の壁紙がはがれかかっていたのでなにげなく見ると、なんと壁一面にカビが生えていました。

こんな衝撃はなかなかありませんよ。

 

初夏になってもカビ臭く、なんとサッシ窓の木材のところにきのこが生えているではありませんか!

カビだけではなかった・・・湿気できのこが生える家って何なの!!

 

安いとはいえ、私にしてみたら高い買い物だし、怒りは頂点です。

これは欠陥住宅ではないの??

 

不動産屋に苦情をいうと、「1階だし、新築後数年はカビが出やすいから。」の言葉でうやむやにされてしまいました。

それなら、1階は駐車場などにして、住居として販売するべきではないんじゃないのと思いましたが・・・

 

しかし、現実に1階を購入したのは私だし・・・カビがおさまるまで我慢するしかないのかもと考え、それから私のカビとの戦いが始まりました。

部屋の湿気がひどい!

30数年前の古い話ですが、カビの生えた床の間の壁の色や臭いは今でも忘れられません。

剥がれかけた壁紙を引っ張ってみると、壁紙も、コンクリの壁もカビだらけ。

現在なら、断熱材が使われているのが標準だと思いますが、当時は断熱材が使われていたとは思われません。

押入れの湿気

壁に防カビスプレーを何本もふりかけていましたが、カビの勢いは止まりません。

まさかと思って押入れの布団を出してみると、内装のベニヤ板が水をかけたように濡れているではありませんか!

 

もう、絶望感でいっぱいになりました。

もちろん、しまっておいた布団は濡れていました。

布団が濡れる押入れってなんなの!

 

またしても、怒りは頂点に!!

 

何度も不動産屋に電話を入れるものだから、とうとうクレーマー扱いになりました。

春に引っ越してきたのですが、季節が変わるにつれて一番絶望したのは窓につく結露です。

マンションに結露は仕方がないといえば、仕方がないのでしょうが、カビの件があるので気分は「絶望感」を増しただけ。

流し台の湿気

よくよく調べると、キッチンの流しの下も濡れていました。

これも衝撃でした。

排水が漏れたわけではなく、結露で流しの下が水浸しなのです。

大きな水たまりができていました。

こんな家って、ありますか?

またも絶望感でいっぱいです。

中に入れておいた鍋や調味料類を取り出してみると、床がびちょびちょなんです。

まるで水をこぼしたかのようでした。

よく見てみると、ステンレスの流し台の裏に結露がびっしりです。

よほど安物の流し台をつかっていたのでしょうか、よくわかりません。

 

「これって、数年後にちょっとくらい乾燥してもここは関係ないし、この濡れ方は改善するものじゃない。」と感じました。

また、不動産屋に電話しました。

洋服の湿気

洋服も当然ながらカビが生えました。

洗濯できるものは洗濯しますが、皮製品はもうだめです。

どの服もカビ臭くて、本当に参りました。

 

当時は除湿のできるエアコンもそんなに普及してなくて、ひたすら風通しをよくして、防カビスプレーをまいていました。 

クレーマーとして、不動産屋さんといよいよ対決することに!

不動産屋さんと話し合いをすることになったきっかけは、主人の大阪転勤の話です。

 

本当は転勤の話は気が進まないけれど、このカビ臭いマンションに住まなくていいならどこにでも引越す、くらいの気持ちになっていました。

 

「大阪に行こうよ。」と主人と話し合い、マンションを売却することにしました。

クレーマーとしては、不動産屋に買い取ってほしいとの旨を伝えました。

 

不動産屋さんからは、話し合いに渉外課の上役さんが営業マンと一緒に来られました。

渉外課ですよ、私たちは完璧にクレーマー扱いでしたね。

 

話し合いの内容はこっそりと録音しました。

後で、言った言わないの水掛け論になるのを防ぎたかったからです。

 

買い取って欲しいとの旨を伝えると、買った値段より400万近く低い金額を提示されました。

本当に、たとえ大損してでも手放したかったんです。

それに、こんなカビの生える欠陥住宅を人様に売るわけにはいきません。

不動産屋に買い取ってほしかったんです。

 

なので、たとえ400万損しても手放すことにしました。

即決です。

 

私たち夫婦が、金額を提示したら「それは~ちょっと安いから考えさせてほしい、何とかもう少し高くなりませんか?」とかなんとか言うと思っていたのでしょうね。

「わかりました。」と即決で返事をしたので、買い取らざるを得ない状況になったようでした。

 

とにかく私は、欠陥マンションから逃げたかったんです。 

 

大阪に引っ越してから聞いた、同マンションの友人からの情報によると、たくさんの人が下見に来ていたけれど、結局売れなかったらしいです。

最終的に、私たちにマンションを売りつけた営業マンが入居したそうです。

 

住んでみればあのカビとキッチンの結露のひどさがわかるし、自分が住んでみたらいいのよ、と思っていたら、本当にその通りのことになりました。

 

自分の会社の物件ならたとえカビが生えようと我慢して済むしかないんじゃないの、と思っていました。

どんなカビ対策をするのかしらとも思いましたよ。

 

で、結論ですが、その営業マンは会社を退職してマンションを引き払ったそうです。

やっぱり、あのカビの家には住めなかったみたいですね。

 

私はあれ以来、家を購入するのが怖くて、いまだに賃貸住まいです。

気に入らなかったら、いつでも引越しできますし。

現在は3LDKの間取りで、カビが生えない快適なマンション暮らしです。

 

今のマンションには、トイレにも風呂にも窓がついているので住みやすいです。

やっているのは結露対策だけ。

賃貸なので、2重窓などの設備はありませんが、いたって快適です。

 

カビマンションを不動産屋に買い取ってもらって、本当によかったです。

今後、もしマンションを購入するとしたら、二度と1階は選びませんよ。

真夏は上からの熱で部屋の温度が高くなるので、最上階もやめた方がいいそうですね。

 

そして、今のマンションの問題は「老朽化」だそうです。

朽ち果てるままの古いマンションが問題になっています。 

マンションの湿気対策を考える

エアコン

今はエアコンを除湿モードにしたり、除湿器を使えばかなり湿気対策ができます。

人が過ごす部屋の適切は湿度は50%~60%だそうです。

冬場も加湿器でこの湿度を保っていたら、インフルエンザ予防にもなります。

 

しかし、湿度が80%以上になるとダニが発生しやすくなります。

問題はカビだけではありません。

 

もしダニが発生してしまったら、バルサンで対処しましょう。

実は、私もバルサンをたきました。

湿気がひどかったから、当然ですがダニも壁紙にいましたね。

思い出してもぞっとします。

 

気になるのが曇りや雨の日の換気です。

エアコンを使って空調をすればOKなのですが、エアコンを使わない場合は、雨が直接室内に吹き込んでこない限り、雨が降っていても窓を開けた方がいいそうです。

窓を開けることで、空気の流れが生まれて、湿気が停滞しにくくなりますから。

 

雨天でも、換気扇から遠い窓を1ヵ所細く開けて換気扇を回したほうが、窓を完全に締め切るよりも室内の湿度が下がります。 

湿気対策グッズの紹介

梅雨時に換気しても、外の湿った空気を取り込んでしまいます。

できれば、エアコンや除湿器を利用しましょう。

 

新築の場合は畳や木材が乾いてなかったりしますので、しばらくは天気のいい日に窓を開けて風を通したり、こまめなケアを行います。

 

洗面所・浴室・キッチンは水が蒸発します。

それを密閉すると壁面に露がつきカビが発生する原因になります。

出来る限り、水分はタオルなどで拭きとり、窓を解放してください。

エアコン

エアコンでドライ運転します。

再熱除湿(寒くならない除湿)のエアコンがおすすめです。

エアコンを使用した場合、湿気はドレンホースを通じて室外に排水されます。

 

簡易除湿

従来機種では、冷房と同じ方式で、室内機の風量を微風にし、除湿する方式です。

室温も2℃程度下がり、室温を下げすぎない範囲での除湿をしますが限界があります。 

再熱除湿

最近の機種は室温を自由に設定し、除湿が出来ます。

室内機は基本的には冷房ですが、室外機で放熱する熱の一部を室内機で放熱する構造です。

室温を下げるのも上げるのも自由で、除湿が出来て快適な環境になります。

洗濯の乾燥(部屋干し)に使うなら、温度を上げて除湿をすればいい感じに乾燥ができます。

除湿器

除湿器

部屋の湿気がひどくて、湿気対策に悩まれているなら、思い切って除湿器を購入することをおすすめします。

カビもなくなります。

洗濯ものが乾かないときに使うと、乾燥機よりも早く乾くと評判です。

 

エアコンの除湿は結構低温になってしまいますが、除湿器なら室温に影響しません。

部屋干しをすると洗濯物が邪魔ですし、風呂場や寝室で使うといいですね。

 

風呂場で除湿器を使って洗濯物を乾かすと、ついでにお風呂場も乾燥するので、壁にカビが生えません。

寝室で使うと、洗濯物はもちろん、布団も乾燥できます。

 

今は浴室に乾燥器が付いている住宅が増えています。

新築の家の標準装備のようです。

扇風機

窓を開けて、扇風機を回して湿気を逃がします。

窓を数センチ開けたところに扇風機を置いて、上向きで首振り状態にして、室内の空気を対流させます。

水とりぞうさん

「水とりぞうさん」は手軽な除湿器ですが、すぐに水がいっぱいにたまりますよ。

靴箱とか、狭いところでの使用におすすめです。

使い終わったらごみになるのが難点。

空気清浄機

カビ対策なら、イオンの出る空気清浄機もいいですね。

梅雨の時期もカビが出なくなります。

部屋の湿気がひどいとき

部屋の湿度が高湿度(80%以上)になり、これが1~2ヶ月間続くと、素材が高湿化してカビ発生につながります。

換気、除湿、掃除…と細やかな気配りがカビ対策には必要です。

 

ほこりはカビだらけなので、ほこりを除くことがカビの除去につながります。

エアコンのフィルターもほこりだらけだと、カビをまいているようなものです。

こまめに掃除しましょう。

梅雨前のカビ対策

 晴れた日は布団を干して、靴や衣類も陰干しします。

 窓を開けて湿気を逃がし、畳やカーテンを乾かします。

 湿気がこもるお風呂や台所、洗面所用品を乾かします。

 たまには大掃除をして、普段掃除しない場所も徹底的に掃除します。

 その時、カビで汚れた場所はきれいにカビを取り除きます。

 

欠陥住宅でない限り、ここまで頑張れば、梅雨のカビには負けません。

まとめ

私のマイホーム作戦は失敗に終わりましたが、マンションの湿気に悩まされている方は多いみたいです。

 

芸能人のお宅ですが、衣類にカビが生えて困っている状況をテレビで放送していました。

マンションだけじゃなかった!

欠陥住宅は一戸建てにもありますね。

 

湿気対策はカビ対策です。

健康にも影響を与えますので、気をつけてくださいね。