興味あること

毎日の生活の中で、興味津々の話を書いています。

待機児童はどうなったの?待機児童解消に向けた取組

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結婚しないと思っていた次男が「できちゃった婚」をしました。
37歳で独身。
20年前はイケメン!


ジャニーズ並みの容姿に群がる女の子たち。

しかし、世の中そんなに甘くはなかったようで、なかなか仕事がうまくいかずに、気がつけば30代も後半になっていました。


もう、結婚はしないんだろうなと私も思っていましたし、親戚からも「早く結婚したほうがいいよ。」とか言われなくなっていたんです。

それが、まさかのできちゃった婚


「ばんざ~い!」

 

遠くに住んでいるので、電話で報告がありました。
スーパーの人混みの中で、思わず「おめでとう!」と大声で返事をしてしまい、みんなの視線を浴びたのがちょっと恥ずかしかったです。

 

お相手の方には、お嫁に来てくれてありがとう、という思いしかありませんでした。
いいお嬢さんで、二重にめでたい!!

赤ちゃんももうすぐ生まれるし、うれしいのですが心配もあります。


共働きで、都会で暮らしていますが、転職を続けた息子の働きで、果たして家族を養っていけるの??


赤ちゃんが生まれたら、生活が息子の肩にかかってくる。
息子は「贅沢しなければなんとかなるよ。」と。

 

将来的には、赤ちゃんを保育園にあずけて共働きを希望しているようです。

待機児童問題は私にとって違う世界の話でしたが、急に身近な問題に急浮上しています。


現在の待機児童問題ってどうなの?

長女が同じように共働きで子供を育てているのですが、運よく認可保育園に入ることができています。


夫の両親も妻の両親も遠方に住んでいる場合、子供の面倒をみてくれる親が近くにいないという理由で、待機児童の第一優先になっていたんだとか。
正社員で働いていて、育休がもうすぐ終わるという条件下でした。

おかげざまで1歳の時から近所の保育園に通っています。
ありがたいですね。

 

保育園の待機児童に優先順位があることを初めて知りました。
待機児童をゼロにするということを目標にしている自治体もありますし、本当にありがたいです。

夏に生まれる次男の赤ちゃんも、うまく保育園に入れてもらえるといいのですが。
でないと、次男一家の生活が将来的に成り立ちません。

 

現在の待機児童の状況は、いったいどうなっているのでしょうか?
厚生労働省の資料を読んでみました。

 

 
【待機児童解消加速化プラン】とは?

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そもそも、待機児童とは?


保育施設に入れないでいる子どもだけが待機児童ではありません。
実際は、きょうだいが通っている保育園を希望している方や、保護者が求職活動を休止している場合、その子供たちは待機児童に含まれていません。


子どもを保育園にあずけられないため、仕方なく休止している場合もあるでしょう。
これを「隠れ待機児童」と呼ぶそうです。


政府が発表している数字をうのみにするわけにはいかないようです。


待機児童解消に向けた取組

現在の取組状況
◆ 各自治体の取組により、平成25~27年度の3か年で合計約31.4万人分の保育の受け皿拡大を達成し、平成29年度までの5年間で合計約48.3万人分の保育の受け皿拡大を見込んでいる。
◆ さらに、平成28年度から実施している企業主導型保育事業により、約5万人分の保育の受け皿拡大を進めていく。 

 

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保育所等関連状況取りまとめ

出典元:厚生労働省「保育所等関連状況取りまとめ」

 
厚生労働省は、保育の受け皿拡大を進めていく努力をやってくれてはいますが、働くお母さんが増えると入所希望者も増えていくので、待機児童ゼロへの道のりは険しいようですね。

 

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出典元:厚生労働省「保育所等関連状況取りまとめ」

 

保育の受け皿拡大のための取組

保育の受け皿を増やすために、どんなことをやってくれているのでしょうか?
まず、平成29年度当初予算を(4.6万人分)計上してくれています。
そして・・・

 

► 0歳児期の育児休業終了後の「入園予約制」の導入支援
► 3歳以上に特化した拠点保育園に3歳未満対象の「サテライト型小規模保育事業所」の設置支援
► 保護者のニーズをかなえる保育コンシェルジュの展開
► 保育園等の設置の際に地域住民との合意形成等を進める「地域連携コーディネーター」の機能強化

その結果、~2017年度(平成29年度)末までの5年間で約53.5万人分の保育の受け皿を拡大し、政府目標の50万人分を達成。

出典元:厚生労働省「保育所等関連状況取りまとめ」


待機児童解消プラン

待機児童及び待機児童解消加速化プランの状況について
平成28年9月2日公表)

 

○ 「待機児童解消加速化プラン」に基づき、平成25~27年度で、申込者数を上回る保育の受け皿整備(31.4万人分)を実施。
○ 各自治体の保育拡大量の見直しにより、平成25~29年度までの5年間では、約48.3万人分の拡大を見込んでおり、昨年公表した数値(約45.6万人分)を約2.7万人分上回る見込みとなっている。
○ さらに、平成28年度から実施している企業主導型保育事業による受け皿拡大見込約5万人分と合わせると、平成25~29年度までの5年間の合計は、約50万人分から約53万人分に拡大する見込み。

 

○ 一方、平成28年度の保育所等申込者数は、約256万人で、昨年度と比較して増加(約8.6万人増)。
平成28年4月時点の待機児童数は、23,553人で、昨年度と比較して増加(386人増)。

 

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 出典元:厚生労働省「保育所等関連状況取りまとめ」

 

待機児童の状況(地域別)

都市部には子育て世代が多く、保育のニーズも高いです。
しかし、地方でも待機児童の問題は深刻です。

なぜなら、保育園自体の数が少なく、保育園に入園しづらいという現実があります。

当然ですが、過疎化で若い労働世代が都市部に出ていくので、保育士の不足も大きな課題になっています。

 

所得が低い地方では共働き世帯が増えるので、保育ニーズが高まります。


顕著な例として、所得が全国でも低いといわれる沖縄県は待機児童数が多く、東京に混じって上位に入っています。

 

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 出典元:厚生労働省「保育所等関連状況取りまとめ」


待機児童の状況(年齢別)

待機児童が2万人を上回る水準で推移しています。
また、保育利用率(利用児童数/就学前児童数)は年々上昇しています。

 

特に1・2歳児の利用率は上昇傾向にあります。


1・2歳児の利用率は全体の71.1%を占めているので、政府の方針としては、これからも1・2歳児の受け皿拡大を中心に取組を進めていく方針だそうです。

 

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  出典元:厚生労働省「保育所等関連状況取りまとめ」

 

子育て支援の予算額の推移

社会保障の充実における子ども・子育て支援の予算額の推移です。

 

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 出典元:厚生労働省「保育所等関連状況取りまとめ」

 

長女は正社員として働き、保育園料もけっこうな額だったようですが、今は無料になったと喜んでいます。
ありがたいですね。

まとめ

昨年、お約束どおり、53万人分の施設を、受け皿を作ることができた。
しかし同時に、雇用が170万人増えて、正規雇用も77万人増えて、女性の社会進出も進んで90万人以上が働き始めたわけだ。
そして申し込み、申請数も飛躍的に増えた結果、残念ながらまだ地域によってはなかなか保育園に入れないという状況が続いている。
しかし私たちは待機児童ゼロという目標は決して降ろさない。
 出典元:厚生労働省「保育所等関連状況取りまとめ」  

 

私たちとしては、この約束の実行を待つしかありませんが、保育園料の無料化に続き、待機児童ゼロという目標に向かって進んでいってくれることを願ってやみません。